【天涯のアルカディア】【ぺドラ・サンクチュアリ】裏設定

◆Prolog◆

これは、いつの時代の話であろうか。何処の星の噺であろう。
かつて、水と地に恵まれた星では二度の大きな戦争が起きた。
一度目は、霊力を持つ者と持たぬ者の戦争。
霊力を持つ者達は、不思議な技を操る。霊力を持たぬ者達に勝ち目は無いだろうと思われた戦争であったが、地上や海には霊力を奪い去る砂が撒かれ、霊力を持つ者達は一部を───翼を持った者達を除き、全滅してしまった。霊力を持たぬ者達が、勝利を収めたのだった。

そして二度目の戦争は、翼を持つ者と持たぬ者の戦い。これは一度目の戦争の延長線のようなものだった。化け物を排斥せんと地上の者らは文明の力を駆使して翼を持つ者達を虐げた。生き残り達のみでは敵う筈もなく、やがて霊力を持つ者全てが死に絶えた。
───────たった一人を除いて。

彼は不死鳥だった。翼を持っていたが故にその霊力を保ち続け、その霊力から成る再生能力で、幾多の死を経験しながらも新たな肉体と命で生き延びてきたのだった。
彼は、二度目の戦争で殺された翼を持つ者達の魂を集められるだけ集めた。数千、数万、数億。そしてその魂達を卵の中に閉じ込めて抱え上げ、遥か天涯の彼方に翔び去ったのだった。
そして彼は、天の果てに三つの惑星を創造した。一つは太陽のような星、一つは天国、一つは地獄。

太陽のような星───後に“紅鏡”と呼ばれるようになった其処は、不死鳥の新たな再生場所であると同時に、天国に陽光をもたらし、地獄に灼熱をもたらす恒星である。
不死鳥は天国を“アルカディア”と、一方、地獄を“アルジャヒム”と名付け、アルジャヒムを紅鏡の傍に、そしてそこから少し離れた場所にアルカディアを配置し、アルカディアに、かつて迫害された翼を持つ者達の魂に、肉体を与え解き放った。

不死鳥の運んできた魂達は、たとえ死んでも新たな肉体を得て、未来永劫アルカディアの中で転生を続けるが、もし仮に、その魂が重い罪を犯してしまった場合、その魂はアルジャヒムに転生し、その罪を償えるまではアルカディアに転生することはない。アルジャヒムの地上は紅鏡の熱で燃え盛っており、地上に逃れる事はまず不可能である。それはまさに、読んで字の如く“地獄”に他ならない。

しかし、アルジャヒムの地下は、罪を背負った魂達が築き上げた文化の中でやがて“シャングリラ”という名が、そして、その更に地下深くには“サンクチュアリ”という名が付いた。その名がどれほどアイロニーを湛えたものであるかは不死鳥のみぞ知る。
アルカディアでは、その惑星がまさか自分達の魂の“地獄”であるとは露知らないが、灼熱の大地を恐れ、その惑星を“ディストピア”と呼称している。
そんな贖罪の地アルジャヒムを創るにあたり、不死鳥はその魂が転生する器となる肉体を、罪に応じて変えることにした。

何かしらの欲に溺れた者は、かつて自分達を迫害した者達と同じ容姿で、かつ短命な生き物に。
人の為に罪を犯した者は、一度目の戦争で死に絶えたかつての同胞達と同じ姿に。
誰かを深く傷付けた者は、不変で無機質な姿になる。

そんな魂の流転のシステムを整え、不死鳥はアルカディアの皇帝に君臨し、自分の創った二つの惑星の文化の発展を見守り続けた。




それから悠久の時を経、アルカディアとアルジャヒムの中ではそれぞれ、新たに戦いのストーリーが幕を開けることとなるが、それはまた別のお話。

【天涯のアルカディア】

【ぺドラ・サンクチュアリ】

あたいが今までに出した企画の裏話？関係性？を纏めました
遅くなって申し訳ないの極み………🙇🙇💦

つまり、ペドアリのマウト、ぺドラ、霊獣のそれぞれ皆、前世にアルカディアで罪を犯した魂ってわけですね❗️
何かしらの欲に溺れた者がマウトに
人の為に罪を犯した者が霊獣に
誰かを深く傷付けた者がぺドラになります


ペドアリで出した子の前世を考えてみるのも面白いかもですし、天アルで出した子達の転生ifを考えても面白いかもです！！